世界最速の Rails 3.1 対応本「Rails3 レシピブック 190 の技」は全 Rails 開発者におすすめ

Rails 開発者なのに「Rails3 レシピブック 190 の技」をまだ買っていない人はいませんか。万が一まだの人がいたら、すぐに買いにいきましょう。とはいえ、後で「騙された」と後ろ指をさされるのも嫌なので、このエントリを読んで納得してからにしてください。

このエントリでは、いわゆる「レシピ本」に 2 種類あることを説明し、「Rails 3 レシピブック 190 の技」がそのどちらに該当するかを示します。その後で、この本の対象読者とお勧め度を、世間一般で広く使われている 5 つ星満点で示します。

2 種類のレシピ本

いわゆる「レシピ本」は内容と対象読者レベルにより 2 種類に分けられます。すなわち、

  • (1) 開発者なら必ず知っておかなければならないレシピを網羅したもの
  • (2) 全員が使うわけではないけど一部の人にとってはとっても便利なもの

です。

最初に挙げた (1) は初級*1向けのレシピ本といえます。例として、

NHK きょうの料理 2011年 08月号 [雑誌]

NHK きょうの料理 2011年 08月号 [雑誌]

を挙げておきます。この種のレシピ本は最初に買うレシピ本として適しています。ただし、全体像を把握するのには向いていないので、未経験者は別の入門書を読んで初級レベルになってから手にするべきです。入門書の例として、 を挙げておきます。
次に挙げた (2) は中・上級者向けのレシピ本といえます。例として
スポーツ選手の完全食事メニュー―プロも実践400レシピ

スポーツ選手の完全食事メニュー―プロも実践400レシピ

を挙げておきます。この種のレシピ本は必要に迫られてタイトルで選ぶ本です。

Rails 3 レシピブック 190 の技はどちら?

では、「Rails 3 レシピブック 190 の技」は先に説明した 2 種類のうち、どちらなのでしょうか。各章の最初のレシピ名を見れば、その答えが分かります。

第1章 Railsの基本
[001] Railsをインストールする

第2章 コントローラ
[015] コントローラとは

第3章 モデル
[051] モデルとは、ActiveRecordとは

...

どれも Rails 開発に欠かせない知識ばかりです。というわけで、このレシピ本は (1) の初級向けレシピ本に該当します。

それでは、このレシピ本は初級以外は買ってはいけないのかというと、そんなことはありません。なぜなら、このレシピ本は Rails 2.3 開発者が Rails 2.3 => 3 の差分を手っ取り早く知るのに便利だからです。このレシピ本さえあれば、中級の Rails 2.3 開発者ならだいたい 1 時間で差分を把握できるでしょう。自分で全てを調べる手間を考えると、この本の値段 3129 円は投資の価値ありです。自分のために惜しまず投資しましょう。投資の原資が無い人は「スキルアップで元を取れる」という理由を盾に経費で買ってもらいましょう。そのときは一人一冊買ってもらうことを忘れずに。

このレシピ本の対象読者とお勧め度

ここまでの議論を表にしてみます。あわせて、レベル別のお勧めコメントを書いてみました。

レベル お勧め度(5 点満点)
入門
初級 ★★★★
中級 ★★★★★ (ただし、Rails 2.3 開発者に限る)
上級
入門者
RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発 第3版 を読んで入門レベルを卒業してから買いましょう
初級者
すぐに役立つので買いましょう
中級者
Rails 2.3 => 3 の差分情報を入手するために買いましょう

まとめると、「全ての Rails 開発者は『Rails3 レシピブック 190 の技』を買いましょう」ということになります。「えっ、ボク上級者だから買わなくてもいいんだよね」と思われた自称上級者のみなさま、残念ながら、あなたは上級者の域にまだ足を踏み入れていないようです。上級者は初級・中級者を指導する立場です。「Rails を学びたいんだけど、どんな本がいい?」と聞かれたときに、推薦図書の 1 つや 2 つポケットから出せるようでなければ上級とはいえません。そのためにも、この本を買って自分の引き出しを充実させておきましょう。


Rails3レシピブック 190の技

Rails3レシピブック 190の技

*1:初級・中級・上級の定義は id:passingloop:20110820:p1 による